研究成果
日常的注意経験質問紙
概要
日常生活の中で経験する、注意が何らかの形で関与すると思われるよう な出来事について、それをどの程度経験しやすいかということを「非常にあてはまる」から「全くあてはまらない」という5段階尺度で評価してもらうものです。これにより、 「注意集中」「認知制御」「注意転導の起こりやすさ」「ながら作業傾向」という注意の働きの側面について尺度得点を算出することで評価します。
関連論文
篠原一光・山田尚子・神田幸治・臼井伸之介 (2007). 日常生活における注意経験と主観的メンタルワークロードの個人差, 人間工学, 43, 4, 201-211. download(J-Stage)
この質問紙を利用した研究
岩岸千夏・南部美沙子 (2008) 高齢者の日常生活における注意・認知特性と機器利用 日本認知科学会第25回大会発表論文集 [PDF]
駒田悠一・篠原一光・木村貴彦・三浦利章 (2009) 運転行動の自己報告による運転行動と行動特性の分類の試み IATSS Review, 34(2), 106-113 [PDF]
木村貴彦・篠原一光・駒田悠一・三浦利章 (2009) ドライバの認知特性とシミュレータ環境への順応に関する基礎的検討 日本認知心理学会第7回大会発表論文集 [PDF]
石橋基範・三浦泰彦 (2011) 運転支援のヒューマンファクタ研究におけるドライバ特性の活用―広島地区DSSS実証実験での人間工学的評価を実例として― IATSS Review, 36(1), 33-41 [PDF]
丁宇鷹・景山一郎 (2015) ドライバの運転動作に与えるディストラクションの影響に関する研究 日本大学生産工学部第48回学術講演会講演概要 [PDF]
松井裕子・池田利夫 (2016) 車両運転における要注意運転傾向に関する質問紙調査 INSS Journal, 23, 2-13 [PDF]
野澤郁丸・栗谷川幸代・石橋基範・景山一郎 (2016) ドライバの資格認知能力と個人特性に関する研究 日本大学生産工学部第49回学術講演会講演概要 [PDF]
野澤郁丸・栗谷川幸代・石橋基範・加藤加尉 (2016) 加齢と精神負担が自動車運転での安全確認に必要な視知覚機能に及ぼす影響 人間工学 52(Supplemnet) 398-399[PDF]
伊藤徹郎・市場亮明・浦野翔大・石橋基範 (2017) 注意配分能力検査の妥当性検証における視認行動特性からの検討 日本大学生産工学部第50回学術講演会講演概要[PDF]
小菅英恵・熊谷恵子 (2017) 運転時・歩行時の注意不全尺度の作成と信頼性・妥当性の検討 障害科学研究 41,23-32 [PDF]
河上実樹 (2018) 健康高齢者の注意機能と主観的注意経験との関連 日本心理学会第82回大会発表論文集 [PDF]
清水爽太・栗谷川幸代・景山一郎 (2018) ドライバ特性を考慮した車載HUD提示情報量に関する一考察 [PDF]
石橋基範・山下諒・景山一郎 (2018) 交差点右折場面を想定した注意配分能力に関するパフォーマンステストの研究 自動車技術会論文集 49(4) 825-831[PDF]
八木麻衣子 (2018) 人はなぜ「ながら勉強」をおこなうのか―学習習慣と個人内要因に関する検討― 日本教育心理学会第60回総会発表論文集 651[PDF]
公益財団法人鉄道技術研究所 自己チェックを活用した安全指導手法 [PDF]
主観的メンタルワークロードチェックリスト
概要
主観的ワークロードの評価方法として、NASA-TLXがよく用いられますが、評定尺度に複数の概念が含まれており、 その意味を理解して回答するのが難しいと感じられることがあります。これを防ぐため、NASA-TLXのワークロード概念に基づき、 より評価をしやすいチェックリストを作成しました。
このチェックリストを用いた研究
Shinohara, K., Naito, H., Matsui, Y. and Hikono, M. (2013). The effects of "finger pointing and calling" on cognitive control processes in the task-switching paradigm. International jounral of industrial ergonomics, 43, 2, 129-136. Download(Science Direct)