研究室紹介
研究室の目標
日常的場面での行動を認知心理学的観点でとらえる
私たちは日々生きていく中で様々な行動をします。この行動はうまくいく場合もあれば、失敗する場合もあります。意識しながら行われる場合もあれば、なんとなく、無意識的に終わってしまうようなものもあります。
どのような行動をする場合であれ、その背後には複雑な「心のはたらき」があります。
この心のはたらきを理解して適切な改善を行うことで、私たちは行動を、より確実・効率的・快適・安全なものにすることができます。
科学技術の急速な発展に伴って私たちの生きる環境は急激に変わりつつあり、その一方で安全・安心が強く求められるようになりつつあります。このような現代社会において、このような研究は非常に大きな意味があります。
当研究室では認知心理学の立場に基づいて日常場面の行動を研究し、この心のはたらきを理解する研究を行います。
応用研究から認知心理学の基礎的知見を得る
当研究室で行われる研究は単なる問題解決だけを念頭に置いたものではありません。「なぜそのような行動が行われるのか」という行動の理路を考え、説明できることを目指します。
日常場面での行動を説明できる認知心理学的理論とは、妥当性・信頼性が高い、人間の行動の本質をついたものといえるでしょう。
当研究室では、応用研究から発想した研究に基づいて新たな知見や研究技法を生み出し、認知心理学の理論的発展にも貢献します。
学際的研究をすすめる
複雑に入り組んだ現代社会における日常場面での行動をとらえるためには、認知心理学の枠組みのみにこだわるべきではありません。
また、あらゆる学問分野が高度に発展し専門化・細分化している中で、独力で行えることには限界があります。
当研究室では研究対象に応じ、積極的に他領域・研究室や大学外の研究者や研究機関と連携し、研究活動を展開します。認知心理学と他の研究領域との協働、つまり学際的研究をすすめます。